
元祖"月の雫"
松林軒
松林軒は甲府有数の老舗だ。天保3年(1832)の創業。のれんは170年も続く。松林軒といえば"月の雫"がおなじみで、姉妹品の"桂の露"(登録商標)とともに山梨を代表する和菓子として全国にその名が通っている。
"月の雫"は、ザラメを溶かして練り上げ白い固まりをつくり、これを再び火にかけて柔らかくし、その中に新鮮な甲州ぶどうを一粒ずつ丹念に落として拾いあげる。質の良いザラメの砂糖を使うのが松林軒の伝統だ。
四代目社長鈴木善造が甲府商工会議所役員の時"月の雫"を山梨の銘菓として育てたいとの意志からその商標権を開放したため、今は広くその名前を使えるようになって、方々で製造販売されている。
五代目になる鈴木稔現社長は、あえて大量販売の道は選ばず、工場に直結した新鮮な菓子づくりと原料の質を落とさないことをモットーに「伝統の味」を作り続けている。
下の「当時の本社ビル」からリンクしている写真は、現在の松林軒の場所に大正15年に建てられた豪華でモダンな当時の本社ビルだ。

当時の本社ビル

現在の松林軒
〒400-0032
甲府市中央1-14-3
電話・055-233-3555
<9:00〜19:00>
火曜定休
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