甲府のれん百年
1月号

甲府市で唯一の清酒蔵元
太冠酒造株式会社

  太冠酒造(株)は、甲府市内で唯一の清酒蔵元である。江戸時代からここで日本酒を造っていたが、明治十年に大澤酒造店の経営となった。以来、大澤酒造店と言えば「割菱正宗」の銘柄で知られるが、二十年前に同じ大澤酒造店のブランドである「太冠」を社名とし、太冠酒造(株)と改めた。会社のパンフレットには「一九八三年、蔵の建て替えを機に、すべての銘柄を太冠に統一。吟醸酒を機に高品質指向の蔵を目指すことにした」と書いている。
  創業者から五代目に当る若い蔵元と杜氏がコンビを組んで今年も新酒の仕込みが始まった。太冠の「大吟醸」は、全国鑑評会で金賞三回、他の銘柄でも十八年連続で東京国税局鑑評会一位を受賞している。
  お酒の好みは変化しても、飽きのこない、心に残るうまさを追求し続けるという大澤慶暢社長は「若い時からいいお酒を飲んで、多くの人に日本酒のファンになってもらいたい」と話す。
  この秋には、山廃づくりの特別純米原酒「慶暢(よしのぶ)」を限定発売した。

太冠酒造(株)

太冠酒造(株) 

〒400-0032
甲府市中央4-6-20
電話・055-235-1551
<8:45〜17:15>
年中無休

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