甲府のれん百年
12月号

広重が描いたと言われる倉惣の広告
倉 惣

  お茶の老舗(株)倉惣茶商店に、天保十二年(一八四一)ころ浮世絵師安藤広重が描いたと言われる倉惣の広告がある。今のチラシ広告だ。(原画は、県立図書館所蔵)  絵に描かれた看板には、甲府連雀町壹丁目網倉伊右衛門とある。倉惣の創業は、天保年間初期頃といわれるが、なんと百七十年も昔のことだ。  お茶の歴史は古く、奈良時代中国へ渡った修行僧が日本に持ち帰ったという説や、源頼朝が薬として飲んだのが始まりという説もあるという。  中国から日本に渡ったお茶は、日本の気候風土や日本人の好みに合うよう長い年月をかけて改良された。時を経て明治時代に入り、日本から大量に輸出されるようになって、お茶は庶民にも日常的に飲まれるようになった。日本と中国、お茶の木は同じでも、摘んだ茶葉を蒸して緑色を残す日本茶と、釜煎りしてつくる中国茶とは味が違う。  最近は健康指向で日本茶が人気だ。健康のためにもいいお茶を大いに飲んでほしいとは網倉勇社長。倉惣のお茶は、県内六つの店とデパート2店の直売コーナーで販売している。

倉惣
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倉惣
広重が描いた広告

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