甲府のれん百年
10月号

まず、自分がおいしいと思うそばを…
純手打そば
奥村本店

 古い写真は、今からちょうど100年前のもの。しかし創業者が出したのれんは、なんと340年も続いている。
 中央四丁目「そば」の奥村本店。はるか昔、徳川六代将軍の寛文年間(1661〜1673)に、御先祖が信州川上村から甲府に来て創業したと伝えられている。
現主人の由井新二さんは十六代目になるそうだ。老舗の重みなどを感じさせない気さくな人柄の主人。しかしそばづくりにかけては、並々ならぬ思い入れ、ポリシーを持っている。
 奥村は、そば通といわれる人に人気がある。粉の比率は、そば粉九割、小麦粉一割。そば粉は、信州の大町から取り寄せている。九月下旬から新粉が入り、生粉打ちそば(そば粉十割)が食べられる。
 「季節のかわりそば」は、9月〜生粉打ちそば、松茸そば。11月〜柚切りそば(更科粉、ゆず入り)。4月〜桜葉そば(緑)。夏〜ひすい茄子そば、手打ちひやむぎ。
 店内は、特に気どらない落ち着いた老舗の風情があり、そばを注文して待っている時間も楽しい。

奥村本店
旧店舗の写真

奥村本店
現在の店舗

〒400-0032 甲府市中央4-8-16
電話・055-233-3340
<11:30〜22:00(オーダーストップ)、 日曜・祝日/11:30〜20:30(オーダーストップ)>
水曜定休

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