甲府の中心街で旬を喰らう
『土を喰う日々』

日差しが強くなりはじめました。自然の生命力がみなぎります。楽しみになるのが旬の野菜です。甲府の街中は美味しい野菜が県内各地から集約する素晴らしい場所です。同じ野菜でも飲食店による調理法の違いで味覚の印象が変わるのは面白い…

2017年4月28日
街には出会いと別れの風景がよく似合う
『恋愛詩集』

春は別れと出会い季節です。今回紹介する本は古今東西から集めた43篇の「恋愛」の詩集です。中原中也、茨木のり子からリルケ、シャロン・オールズまで幅広く選ばれています。ある時、この本を買った女性が飛び込んできました。「この本…

2017年2月28日
盆地の冬が冷蔵庫ならアラスカは冷凍庫
『旅をする木』

寒い日が続きます。ですがもうしばらくの辛抱です。大神宮のお祭りを過ぎれば、一日一日と春に近づく足音が聞こえてきます。「あと三週間もすれば温かい日差しがやってくる」と、白い息を吐きながら自分を元気づけます。今日紹介する本は…

2017年1月28日
甲府中心街で初笑い
『ま・く・ら』

あっ!という間に年の瀬です。しっかりと一年を振り返り、気持ちを切り替えて笑顔でお正月を迎えたいものです。今回紹介する本は落語の「まくら」を集めた本です。「まくら」は落語の本題に入る前の導入部ですので、まさにスタートです。…

2016年12月28日
甲府の過去と未来と、それを思う現在と
『甲府市の昭和』

生前の風景ばかりなのにどこか懐かしい。写真の片隅に現在に繋がる記憶の断片があるからだ。それが引き金になって、過去の甲府にタイムスリップする。伊勢湾台風で破壊された銀座通りのアーケード、山交デパート上の遊園地、ボロ電が走る…

2016年11月28日
豊かな時間を取り戻せ
『モモ』

時間貯蓄銀行の外交員は時間どろぼう。生活の無駄な時間を算出し、その時間を預けて長生きすることを提案する。合理的な生き方を突き詰めるうちに、余裕を失くした住民は生気を失っていく。もちろん、これは現代を照射する。私達も将来を…

2016年10月28日
聞いてびっくり玉手箱
『忘れられた日本人』

「中心街の昔はよかった」という話はどれも似た話だが、店主の遍歴はそれぞれに個性的だ。以前、早川ベーカリーの小川シェフに話を聞く機会があった。富山県氷見市生まれ。幼少期の港町の風景、東京での修行、甲府の店舗での試行錯誤とバ…

2016年9月28日
文化的な環境は住民が創るのだ
『日本映画史110年』

1895年にリュミエール兄弟が映画を発明して120年。この僅かな間に映画は影響力の大きさにより政治や戦争に利用されつつ、その一方では芸術にまでその可能性を高めた。日常と隔絶した暗闇の中での体験。それは映画館だけの味わいだ…

2016年8月28日