いちばん大切なものってなんだろうね。
『100万回生きたねこ』

夏になると誰もが幼少期の夏休みを思い出します。みなさんはどんな本が好きでしたか。たまには童心にかえり想像力を伸ばしてみると、ずっと忘れていた感覚がふっと蘇る時があるのに気づきます。▼今回、ご紹介する本は傑作絵本でもありますので、読んだことがある人も多いかもしれません。大人が読む上でも「生きる意味」ということを考えさせられてしまう本です。▼タイトルのとおりに主人公の猫は何度も何度もこの世に戻り、ありとあらゆる経験をします。船乗り、手品使い、どろぼうと一緒にいたり、大金持ちに不自由なく飼われたり…、しかし、野良猫になった時に猫はそれまでにない大きな転機を迎えます。そこで出会い、感じたものは一体何だったのでしょうか。▼誰かと一緒に話しても良さそうな本です。春光堂ではこの他にもいろんな絵本を各種取り揃えています。おもしろそうな本を見つけ出しに来てくださいね。

『100万回生きたねこ』
佐野洋子(著) 講談社 1,400円(税別)