人の振り見て我が振り直せ
『鎌倉の地元遺産』

1603毎週火曜日の朝7:00-8:00に「得々三文会」という朝会を開催している。発表者が自分の仕事や社会活動について話し、参加者と一緒に語る会だ。発表は地域の人が担当し、現在までに200回を超え、延べ6000人が参加した。(参加希望者は春光堂まで要問合わせ)参加者の中には郊外在住で中心街に興味がなかったが、この会をきっかけに足を運ぶようになった人たちもいる。その理由は「自分の好きな店が次第に増えて楽しくなった」とのことだ。いまは駐車場にお金を払い街を利用して楽しんでいる。▼この本は鎌倉を案内した本である。商店街の店、花、眺望、夜の飲食店、行事の5つのジャンルで構成されている。鎌倉住民の愛着ある店の紹介に全体の3分の1を費やす。読むと、甲府中心街にも鎌倉に負けないくらいに味わい深い店が数多くあることを思い出す。編集が上手で読みやすく「地元遺産」という言葉が良い。地域の誇りや愛を語るなら、まず大人が地元遺産100個をその理由とともに「自分の言葉」で語れるかどうかかもしれない。

『鎌倉の地元遺産』
鎌倉地元民の会 編 毎日新聞出版 1,300円(税別)