第18回 『感性』と『健康』プラス『楽しさ』

 水曜日の午後、北口2丁目の「山の都フラスタジオM」で、フラダンスのレッスンを覗いた。いずれも「熟年」というのにはためらいがある若々しい8人のフ
ラを鑑賞した後、その魅力を聞いた。北杜市から通う正藤さんは「4年前、背骨の手術をしました。リハビリのために始めたのですが、今は全然腰が痛くありません」。山梨に来て10年。ご主人が車で送ってくれることがある仲の良さはスタジオでも有名だ。輿水さんも「膝が痛かったのですが、フラをしたい一心で治ってしまいました」と言うし、飯田さんも同じ効果を得ている。「四頭筋が鍛えられることや、腹筋を使うのがいいようです」と説明する。ストレッチングの要素に有酸素運動が加わるのも効果的らしい。


 一時期声が出にくいことがあったという有泉さんは、フラは関係なくできることから始めた。「腰痛防止も期待したのですが、何と言っても優雅な動きに魅せられてといったところでしょうか」と一石何鳥もの恩恵に浴している。

地域のカルチャースクールで楽しさを知り、ステップアップを目指してスタジオに参加する人が多い。「9年前テレビを見て楽しそうなので、北公民館などで習いました。もっと深く求めたいので」(篠原さん)、 日本舞踊も好きですが、チームワークで踊るのが楽しい」(難波さん)、「10年前、教室を山梨で見つけるのは大変だったんですよ。敷島のカルチャーが最初です。今は発表会を経験して自信もついたし、すっかりハマッています」(相沢さん)、「フラダンスのディナーショーを見て、いいなと思ったのがきっかです。カルチャーで英会話を習っている時、フラの募集があって」(山口さん)

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実は清水先生も腰痛に悩んだ時期があったのだという。「直そうとエアロビクスを始めましたがハードすぎました。フラのスウェー(腰を揺り動かす)が効果的なんです」と自らの体験を披露してくれた。もちろん腰痛、膝痛への効能が主ではなく「踊る際、心が一つになることがだいじで、そこから全てが豊かになります」と本質的な魅力を解説。ハンドモーションで花を表現するのには花をいろいろな要素から観察する。次第に感性が豊かになり、性格が良くなる。自然と笑顔が生まれる。だから皆さん、はつらつと明るい表情なのだと納得させられる。