第6回:混声合唱団で仲間作り

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Profile
中村 智秀さん(63歳)
甲府市青沼1丁目

♪私の〜お墓の前で泣かないでください♪ 透き通るようなソプラノに続いて男声が厚みを増す。

甲斐市富竹新田で鈴木峰男さんが指導する「混声合唱団ルーナ・ピアーナ」の練習風景です。

 甲府市青沼1丁目の中村智秀さん(63歳)は2年前、無尽の仲間に誘われて入団しました。金融機関で資金運用、貸付などの業務に携わっていた頃は「債券相場などにも気を遣い、神経が休まることはありませんでした」といい、役員になってさらに責任も重い激務をこなしていました。「61歳で退任した時は開放された気分でもう、ルンルンで飛び回ったものです。ゴルフもかなりやりました。しかし3,4ヵ月すると、こんなことでいいのかと自問するようになりました」やはり充実感が欲しかったのでしょうか。そんな時にルーナ・ピアーナに出会ったのだそうです。「団名は満ちた月という意味で、成熟、円熟した合唱団、男女の集まりを意味します」

 中村さんら”熟年世代”20数名が毎週水曜日にレッスンに励んでいます。「大学まで野球一筋でした。歌といえば小学校の時合唱コンクールに出たぐらいです。でも思い切って入団したところ最近ではカラオケに行っても前と違うなと思えるようになりました」と、上達著しいようです。特に鈴木さんの指導は腹から出す発声練習を念入りにするので、声も作られ健康にも良いといいます。そして何よりなのが、共通の目的に進む仲間作りが出来ること。レッスンの合間には、車座になってお茶を飲み、時事放談になります。「ガソリンが高くなった。でも○○は何円安いよ」など情報交換の場でもあります。

 毎年演奏会も開いています。温和な鈴木さんも間近になると厳しさが増すそうです。ソプラノの五味優子さんは「主人からはよく懲りずに怒られに行くなと、からかわれますが・・・」団長の塩野正さんは「この教室に天下りしました。レッスンを終えて帰るときはスッキリ。後のビールがうまいんです」それぞれの楽しみ方で、発散するのにはもってこいと口をそろえていました。

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団員は年齢、性別、経験は問わず随時募集中。
問い合わせは
055-276-4947(古谷さん)まで。